毎日の尿玉掃除や猫トイレのニオイを減らしたいと考え、「猫のシステムトイレとは?」と調べている飼い主さんも多いでしょう。
システムトイレは、上段の猫砂と下段の吸収シートで尿を処理する二層式トイレです。掃除の負担を減らしやすい一方、サイズや猫砂の感触が合わないと、猫が使わなくなることもあります。
この記事では、猫トイレの選び方、 システムトイレの仕組み、月額費用、メリット・デメリット、猫砂の選び方、大型猫に合うサイズ、失敗しにくい切り替え方を分かりやすく解説します。
要点まとめ
- 基本構造:尿を上段の猫砂から下段の吸収シートへ通す二層式です。
- 主なメリット:尿玉の処理回数を減らし、ニオイや砂の飛び散りを抑えやすくなります。
- 月額費用:猫砂、吸収シート、清掃用品を含めて比較することが重要です。
- サイズ選び:外寸ではなく、猫が無理なく方向転換できる内寸を確認します。
- 猫砂選び:通水性、粒の大きさ、硬さ、粉塵、消臭力を比較します。
- 切り替え方: 旧トイレを残し、7日程度かけて少しずつ慣らします。
猫のシステムトイレとは?仕組み・違い・月額費用
システムトイレを選ぶ前に、まずは一般的な猫トイレとの違いや、尿を処理する仕組みを理解しておくことが大切です。構造を知ることで、掃除の手間が減る理由や、家庭によって向き・不向きがあるポイントも分かりやすくなります。

上段の猫砂と下段のシートを使う二層構造
猫のシステムトイレとは、上段の固まらない猫砂を通過した尿を、下段トレーに敷いた吸収シートで受け止める猫用トイレです。
排泄後の流れは次のとおりです。
- 猫が上段の猫砂で排尿する
- 尿が猫砂とスノコを通過する
- 下段の吸収シートが尿を吸収する
- ウンチは上段に残る
- 飼い主がウンチと汚れたチップを取り除く
尿玉を毎回取り除く必要はありませんが、ウンチは気づいた時点で処理しましょう。システムトイレは二層構造を利用するものであり、排泄物を機械で回収する全自動猫トイレとは異なります。
従来型トイレとシステムトイレの違い
| 比較項目 | 従来型トイレ | システムトイレ |
|---|---|---|
| 構造 | 猫砂を入れる単層式 | 猫砂、スノコ、トレーの二層式 |
| 尿の処理 | 猫砂が吸収・凝固する | 下段シートが吸収する |
| 主な猫砂 | 固まる鉱物砂、紙砂など | 通水性のある固まらないチップ |
| 毎日の掃除 | 尿玉とウンチを取る | 主にウンチを取る |
| 尿の確認 | 尿玉の数や大きさを見る | シートの色や濡れ方を見る |
| 主な消耗品 | 猫砂 | 猫砂と吸収シート |
仕事や外出で日中に掃除できない家庭では、尿玉がたまりにくいシステムトイレが便利です。ただし、下段シートの容量を超えるまで使用すると、ニオイや尿漏れの原因になります。

1か月にかかる費用の内訳
システムトイレは、本体価格だけでなく、猫砂と吸収シートの継続費用がかかります。
月額費用=猫砂代+吸収シート代+清掃用品代
猫1頭で使用する場合の目安は次のとおりです。
| 項目 | 月額の目安 |
|---|---|
| システムトイレ用猫砂 | 約700~1,000円 |
| 吸収シート | 約400~700円 |
| 袋・清掃用品 | 約100~200円 |
| 合計 | 約1,200~1,900円 |
実際の費用は、商品の容量や販売価格、猫の尿量、交換頻度によって異なります。特に次の家庭では、交換回数が増えやすくなります。
- 多頭飼いで同じトイレを共有している
- 体格が大きく尿量が多い
- 夏場はニオイが気になりやすい
- 軟便でチップが汚れやすい
- 猫がチップをトイレ外へかき出す
「1週間交換不要」という表示だけに頼らず、シートの濡れ方やニオイを毎日確認しましょう。

失敗しない猫用システムトイレの選び方
システムトイレは種類が多く、価格や見た目だけで選ぶと、猫が入りにくかったり掃除がしづらかったりする場合があります。愛猫が快適に使い続けるためには、サイズや入口、猫砂、お手入れのしやすさを総合的に確認することが重要です。
1. 猫の体長に合った内寸を選ぶ
猫トイレには、中で自然に方向転換し、排泄後に砂をかけられる広さが必要です。目安は次の式で考えます。
トイレの長さ=猫の鼻先から尾の付け根までの長さ×約1.5
たとえば、鼻先から尾の付け根までが40cmなら、長さ60cm前後を目安にします。確認すべきサイズは以下のとおりです。
- 猫砂部分の内寸
- 入口の幅
- 入口から猫砂面までの高さ
- カバーを付けた状態の内部高さ
- 猫が方向転換できる実使用面積
外寸が大きくても、フレームやカバーによって内部が狭い製品もあります。
2. 入口の高さを年齢や運動能力で選ぶ
入口が高いと砂の飛び散りを抑えやすい一方、子猫、短足猫、シニア猫、関節に不安がある猫には負担になります。
| 猫の状態 | 選び方 |
|---|---|
| 健康な成猫 | 体格に合う標準的な入口 |
| 子猫・短足猫 | 低めでまたぎやすい入口 |
| シニア猫 | 低入口または安定したステップ付き |
| 砂を強くかく猫 | 高い側壁やハーフカバー |
入る前にためらう、後ろ足が引っかかる、トイレの近くで粗相するといった行動があれば、入口の高さを確認しましょう。

オープン・ハーフカバー・フード付きから選ぶ
システムトイレの形状は、開放感を重視したタイプから、砂の飛び散りや視線を抑えるタイプまでさまざまです。猫の性格や体格、設置する場所に合わせて選ぶことで、トイレへの抵抗感を減らしやすくなります。
| タイプ | 向いている猫・家庭 | 注意点 |
|---|---|---|
| オープン | 大型猫、警戒心の強い猫 | 砂や尿が外へ飛ぶ場合がある |
| ハーフカバー | 開放感と飛散対策を両立したい家庭 | 接合部の洗浄が必要 |
| フード付き | 目隠しを重視する家庭 | 内部の広さと通気性を要確認 |
大型猫には、見た目の大きさより、内部で頭や背中が当たらずに方向転換できるかが重要です。
分解と丸洗いのしやすさを確認する
購入前には次の項目をチェックしましょう。
- 工具なしで分解できるか
- スノコの裏側まで洗えるか
- トレーの角を拭き取りやすいか
- シートを引き出す方向が設置場所に合うか
- 浴室や洗面所に本体が入るか
- 洗浄後に乾かすスペースがあるか
ワンルームや浴室が小さい家庭では、大型モデルをどこで洗うかまで考えておく必要があります。
猫砂ランキングは5つの基準で比較する
猫砂を選ぶときは、売上だけでなく次の基準で比較します。
| 評価項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 猫の受け入れやすさ | 粒の大きさ、硬さ、香り |
| 通水性 | 尿が下段へスムーズに落ちるか |
| 消臭力 | 尿臭や便臭を抑えられるか |
| 粉塵・飛び散り | 粉化や肉球への付着が少ないか |
| 月額費用 | 交換頻度と購入価格が適切か |
固まる猫砂は、一般的なシステムトイレではスノコをふさぐ可能性があります。必ず本体メーカーが推奨する猫砂を確認してください。
大型猫は内寸・入口幅・排泄姿勢を確認する
「大型」「ワイド」と書かれていても、愛猫に十分な広さがあるとは限りません。
大型猫では次の状態を確認します。
- 体全体がトイレ内に収まる
- 中で自然に方向転換できる
- 背中や頭がカバーに当たらない
- 縁に立たず猫砂の上で排泄できる
- 尿が入口や側面から漏れない
多頭飼いでは、大型トイレ1台だけに集中させず、猫の数に1個加えた数を目安に、複数の場所へ分散して置きましょう。
掃除をさらに自動化する選択肢|Neakasa M1 Plus
尿処理だけでなく、排泄物をすくう作業も減らしたい場合は、全自動猫トイレも選択肢です。
Neakasa M1 Plusは、上段チップと下段シートを使う一般的なシステムトイレではありません。固まる猫砂から排泄物を自動で分離し、ダストボックスへ送るオープン型の自動猫トイレです。
次のような家庭に向いています。
- 毎日の排泄物処理を減らしたい
- オープン型の自動猫トイレを探している
- 大型猫が出入りしやすい開口部を重視する
- 設置・分解洗浄用のスペースを確保できる
- 固まる猫砂を使用できる
一般的なシステムトイレ用の固まらないチップは使用できません。対応猫砂、入口の高さ、設置スペースを事前に確認しましょう。
- おしっこの横漏れをしっかり防ぐ、強化された密閉構造
- 自動清掃機能で、毎日の面倒なトイレ掃除が不要に
- 安全で出入りもしやすい、オープントップ設計
- 体重約15kgの大きな猫でもゆったり使える広々空間
- 密閉式ダストボックスが、気になるニオイを最大14日間ブロック
システムトイレの切り替え方
新しいシステムトイレを購入しても、猫がすぐに使ってくれるとは限りません。猫は環境の変化に敏感なため、急に交換するのではなく、安心できる状態を作りながら少しずつ慣らすことが成功のポイントです。
旧トイレをすぐに撤去しない
新しいトイレを設置しても、旧トイレはすぐに片づけないでください。猫は、次の要素が一度に変わると警戒しやすくなります。
- トイレの形
- 設置場所
- 猫砂の粒
- 猫砂の香り
- 入口の高さ
最初は新旧トイレを近くに置き、自由に確認できる状態を作ります。
7日間かけて少しずつ慣らす
| 期間 | 切り替え方法 |
|---|---|
| 1~2日目 | 新旧トイレを同時に設置する |
| 3~4日目 | 使用済みの猫砂を少量だけ新トイレへ移す |
| 5~7日目 | 排尿・排便を確認し、安定後に旧トイレを減らす |
7日間は目安です。警戒心の強い猫は、2週間以上かけても問題ありません。
使わない場合のチェック項目
- 内寸が小さすぎないか
- 入口が高すぎないか
- 猫砂の粒が大きすぎたり硬すぎたりしないか
- 猫砂や洗剤の香りが強すぎないか
- 人通りや生活音の多い場所に置いていないか
- 別の猫が入口をふさいでいないか
- トイレが汚れていないか
- 排尿や排便時に痛みがないか
突然トイレを使わなくなった場合は、好みだけでなく体調の変化も考えましょう。

よくある質問
質問1:システムトイレとはどのような猫トイレですか?
上段の猫砂と下段の吸収シートで尿を処理する二層構造の猫トイレです。尿は下段へ落ち、ウンチは上段に残ります。
質問2:普通の猫砂は使えますか?
多くのシステムトイレでは、固まらず尿を通す専用チップを使います。細かい固まる砂はスノコをふさぐ可能性があります。
質問3:シートは毎週交換すればよいですか?
猫1頭で1週間は目安の一つです。猫の数、尿量、季節、シートの吸収力に合わせて早めに交換してください。
質問4:大型猫にもシステムトイレは使えますか?
十分な内寸、入口幅、方向転換できるスペースがあれば使えます。商品名ではなく実際の使用スペースを確認しましょう。
質問5:多頭飼いには何個必要ですか?
猫の数に1個加えた数が一般的な目安です。2頭なら3個を検討し、異なる場所へ分散して設置します。
質問6:システムトイレは尿の健康チェックができますか?
シートの色、濡れた範囲、交換頻度から変化を確認できます。ただし病気の診断はできません。血尿や排尿困難があれば動物病院へ相談してください。猫の健康管理については、獣医師監修の健康情報も参考になります。
まとめ|愛猫に合うシステムトイレを選ぼう
猫のシステムトイレは、尿玉の処理やニオイ対策の負担を減らしやすい二層式トイレです。
一方、猫砂の硬さ、入口の高さ、内部サイズが合わないと、猫が使わないこともあります。おすすめランキングや本体価格だけでなく、次のポイントを確認しましょう。
- 猫が方向転換できる内寸
- 年齢や運動能力に合う入口
- 猫が受け入れやすい猫砂
- 分解・丸洗いのしやすさ
- 猫砂とシートの月額費用
- 排尿状態を確認しやすい設計
まずは愛猫の鼻先から尾の付け根までを測り、現在のトイレと候補商品の内寸を比較してみてください。
排泄物をすくう作業まで減らしたい場合は、一般的なシステムトイレに加え、Neakasa M1 Plusのような全自動猫トイレも比較すると、家庭の掃除習慣に合う選択肢を見つけやすくなります。