猫がトイレで寝る理由は?病気のサイン?それとも不安?やめさせ方を解説

前書き

猫がトイレで寝てしまう姿を見て、「もしかして病気なのでは?」「不安やストレスのサインかも?」と心配になる飼い主さんは少なくありません。実は、トイレで眠る行動にはいくつかの理由が隠されています。安心できる場所を探している場合もあれば、体調不良が原因のことも。この記事では、猫がトイレで寝る主な理由や病気の可能性、そしてやめさせるための具体的な対策について詳しく解説します。

 

猫がトイレで寝る主な理由

1. 安心できる場所だから

臆病な性格の猫は、狭い空間や囲われた場所を好む習性があります。知らない人が家に来たり、環境が急に変わったりすると、自分のニオイが一番強く残る猫砂トイレに身を隠し、安心しようとするのです。

トイレは四方を囲まれた狭い空間であり、外敵から身を守りたいという本能を持つ猫にとって「安全な隠れ家」になりやすいといえます。

2. 体調不良や病気のサイン

頻繁にトイレに出入りしたり、中で長く過ごしたりする場合は注意が必要です。膀胱炎・尿路結石・腎臓病など、泌尿器系のトラブルの可能性があるためです。排尿回数が増えたり減ったり、血尿が見られるときは、早めに動物病院を受診しましょう。

また、慢性疾患を抱える猫(例:猫風邪や肺炎など)も、体調不良から不安を感じ、トイレにこもりがちになることがあります。

3. 環境ストレス・不安

引っ越しや新しいペットの迎え入れ、大きな物音など、環境の変化は猫にとって大きなストレスとなります。そうしたとき、猫は安心できる場所を求めてトイレに隠れることがあります。

引っ越しによる不安は数日から数週間で自然に収まる場合が多いので、時間をかけて新しい環境に慣れさせることが大切です。また、多頭飼いなのにトイレが1つしかないと、縄張り争いが起きて「トイレを独占するために居座る」ケースもあります。

4. 寂しいから

「猫は一匹でも平気」と言われることもありますが、実際には寂しさを感じる動物です。特に、母猫や兄弟から離れたばかりの子猫や、飼い主が外出がちで一緒に過ごす時間が少ない猫は、孤独感をまぎらわせるためにトイレで寝てしまうことがあります。

さらに、隅でじっと動かない、ご飯を食べなくなる、毛を過剰に舐めるなどの行動も寂しさのサインです。寂しがり屋の猫には、できるだけ一緒に遊ぶ時間やスキンシップを増やしてあげましょう。

5. トイレをトイレと認識していないから

子猫や保護猫の中には、トイレを寝床と勘違いしてしまう場合があります。猫砂に排泄物のニオイが残っていないと、トイレだと気づけないこともあるのです。

この場合は、排泄物を少し残しておき、「ここは排泄する場所だよ」と猫に教えてあげましょう。

6. トイレの砂が快適だから

夏の暑い時期には、猫砂がひんやりと感じられることがあります。また、カーペットが多い家庭や、掃除直後の清潔な猫砂は猫にとって心地よく感じることも。

ふかふかで清潔な猫砂は「ベッドのように快適」と捉えられ、猫が思わず寝てしまうことがあるのです。

 

猫がトイレで寝るのをやめさせるための対策

1. 病気チェック

まずは健康状態を確認しましょう。頻繁にトイレにこもる場合は、膀胱炎や尿路結石、腎臓病などの病気のサインかもしれません。

排尿の回数や量、血尿など異常が見られるときは、早めに獣医師に相談してください。

2. 安心できる寝床を用意する

トイレは猫にとって「自分の匂いがする安心できる場所」ですが、代わりになる快適な隠れ家を作ることが有効です。

ドーム型ベッドやキャットタワーのボックスなどを用意し、飼い主の匂いがついた毛布やタオルを入れてあげると安心して眠れるようになります。

3. ストレス要因を減らす

引っ越し、同居動物の増加、大きな音などは猫にとって大きなストレスです。静かで落ち着ける空間を確保し、環境の変化がなるべく少なくなるよう配慮しましょう。

4. 迎えたばかりの猫の場合は様子を見る

新しい家に来たばかりの子猫や保護猫は、慣れない環境に不安を感じてトイレにこもることがあります。この場合は焦らず、猫が自分から新しい環境に慣れるのを待ちましょう。やさしく声をかけたり、遊びを通じて安心感を与えることが大切です。

5. トイレ環境を改善する

常に清潔で快適なトイレ環境を保つことも重要です。排泄後は早めに掃除をして、猫が「ここは寝床ではない」と認識できるようにしましょう。

消臭機能付きのトイレや、自動清掃タイプを導入するのも効果的です。


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6. トイレのしつけをする

特に子猫や元野良猫は、トイレの役割を十分に理解していないことがあります。その場合は、排泄物を少し残して「ここがトイレだよ」と教えてあげましょう。

もしトイレ以外で排泄してしまっても、叱らずに静かに正しい場所へ誘導することが大切です。

 

猫がトイレで寝るときの注意点まとめ

猫がトイレで寝てしまうのは、病気のサインである場合や、不安・ストレスからくる行動であることがあります。まずは健康チェックを行い、必要に応じて獣医に相談しましょう。そのうえで、安心できる寝床を用意し、ストレスを減らし、トイレ環境を快適に保つことが大切です。

また、子猫や迎えたばかりの猫は一時的にトイレを「安心できる場所」と認識することもあるため、落ち着くまで様子を見るのも方法のひとつです。

清潔なトイレと快適な寝床を分けてあげることで、猫は安心して休める場所を見つけ、飼い主も衛生的で安心できます。

 

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