猫が飼い主の帰宅後にうんちをする理由｜安心と信頼のサインとは

筆者：Neakasa編集部更新日：2025-10-17 ⏱ 読了時間：約4分

「ただいま！」と玄関を開けた瞬間、猫がトイレに直行して“うんちタイム”になる——そんな経験、ありませんか？
実はこれ、猫の性格や心理、生活リズムが深く関係している自然な行動なんです。

理由1. 飼い主が帰ると安心して“出せる”

猫はとても繊細な動物です。
飼い主がいない間は、外の音や匂い、人の出入りなどに少し緊張しながら過ごしています。
だからこそ、飼い主が帰宅すると「安全だ」「もう大丈夫」と感じて心身がリラックス。
副交感神経が働いて、腸の動きが活発になり、自然と排便したくなるのです。

これは人間にもある「安心するとトイレに行きたくなる」現象と同じで、いわば“安心うんち”。
あなたの存在が、猫にとって安心と安定のサインなのです。

📚 参考：

American Animal Behavior Association (AAAB) “The Role of Safety and Familiarity in Feline Elimination Behavior”（2020）

猫は飼い主の生活リズムをよく観察しています。
あなたが毎日同じ時間に帰宅するなら、それを「活動開始のサイン」として覚えている可能性があります。

日中は静かに寝てエネルギーを温存し、あなたの足音や声を聞いた瞬間にスイッチがオン。
食事・毛づくろい・ストレッチなどの活動が始まり、その結果、腸が刺激されて自然にうんちモードに入るのです。

実は猫はとても清潔好きで、自分の排泄物を汚いものと感じています。
そのため、汚れた猫砂を嫌がり、トイレが少しでも汚れていると我慢してしまうことも。

飼い主が帰ってきたタイミングで排便するのは、
「このあとすぐ掃除してくれる」と知っているから。

中には、帰宅した飼い主を見つけると
「にゃーにゃー」と鳴いて「早く片づけて！」と催促する子もいます。
つまり、“きれいなトイレでうんちしたい”という強いこだわりから、帰宅後にタイミングを合わせているのです。

Neakasa M1全自動猫トイレ

📚 参考：

Bradshaw, J. (2013). Cat Sense: How the New Feline Science Can Make You a Better Friend to Your Pet.

猫は学習能力が非常に高く、「飼い主が自分のうんちを片づける」行動を観察して理解しています。
「うんちをすると、飼い主が近づいて優しく話しかけてくれる」「掃除してくれる」——これが猫にとって一種のポジティブなやり取りになることも。

そのため、一部の猫はこんな風に考えているかもしれません👇

「飼い主は私のうんちを片づけるのが好きなんだ！」
「じゃあ、ちゃんと目の前でしてあげよう〜♪」

つまり、“うんち＝プレゼント”のような感覚で、あなたの前で堂々と排便する猫もいるのです。
実際、猫の社会性行動学の研究でも、「猫は人の反応を観察し、行動を学習する」ことが確認されています（※京都大学比較行動学研究 2020年）。

猫にとってトイレは、自分の匂いで満たされた安心空間。
あなたの存在で「この家は安全」と再確認し、そこでトイレを使うのは「信頼の証」です。

猫は警戒している相手の前では絶対に排泄しません。
あなたの前で堂々とうんちするということは、
「この人の前なら無防備でいても大丈夫」と感じているサインなのです。

！こんな時は注意が必要

ただし、次のような行動が見られる場合は、ストレスや体調不良の可能性もあります。

そんな時は早めに獣医師に相談し、環境ストレスや泌尿器系の異常がないか確認しましょう。

清潔なトイレ環境は、猫の健康だけでなく、あなたとの信頼関係を深めるうえでも大切です。

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猫が飼い主の帰宅後にうんちをするのは、「安心」「清潔へのこだわり」「信頼」のすべてが表れた行動。

あなたの帰りを待って、安心してトイレを使う姿は、猫があなたに心を許している証拠です。